月山
【月山神社本宮】
月山は海抜1,984m、世界でも珍しい半円形のアスピーデ型火山で、頂上の「おむろ」に月山神社があり、月読命を祀る。約千年前につくられた延喜式神名帳にのる名神大社で古い時代から朝廷を始め庶民の信仰が篤く、山形市には南北朝時代の貞治7年の銘のある月山結集碑があり、一村百余人の登拝講中のあった事を伝えている。もと東北唯一の官幣大社で、国の殊遇を受けた。
神社は水を司る農業神として又航海漁澇の神として広く衆庶の信仰をあつめている。
【月山八合目弥陀ヶ原】
羽黒より登山バスで約1時間、海抜1400m附近につらなる湿原である。
この湿原は高冷地の為枯草が腐る事なく、何万年となく積み重なり出来た、泥炭層の湿原で6月~7月頃は、一面のお花畑となる。小さな湖沼が散在し、あたかも神々の御田を見るようである。弥陀ヶ原中央には御田原神社がある。
【月山中之宮】
月山八合目の中之宮の御田原神社で、ここには須佐之男命の妻である奇稲田姫神(クシイナダヒメノカミ)を祀る。
稲田の守護神として五穀豊穣・縁結びの神として信仰されている。
(写真右は御田原小屋)